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鉄道投稿情報局

のと鉄道の観光列車車両(NT300形)が「震災語り部観光列車」として運転を再開

その他私鉄 2025.04.07

宮島昌之

桜が見頃の「小丸山城址公園」を横目に、七尾駅に向かう「震災語り部観光列車」連結の普通列車604D。写真はNT301(里山車両)+NT202だ。

‘25.4.6 のと鉄道 和倉温泉~七尾 

 「令和6年能登半島地震」の被災を乗り越え、2024年4月6日に全線で運行再開してからちょうど1年となるこの日。これまで「のと里山里海号」として使用していたNT300形は、「地震の被害や経験などを利用客に語り継ぐ場」という責務を担うこととなった。

‘25.4.6 のと鉄道 七尾~和倉温泉

ちょうど1年前、全線運行再開の日に撮影の写真。能登半島地震発災時、NT302(里海車両)は能登中島駅で停車中に地震に見舞われたが、写真のNT301(里山車両)は穴水運転区で大規模検査の最中に被災した模様だ。

‘24.4.6 のと鉄道 穴水

 「令和6年能登半島地震」の被災以後運行を見合わせていたのと鉄道の観光列車車両(NT300形)が、2025年4月6日、約1年3ケ月ぶり(全線運行再開から1年ぶり)に「震災語り部観光列車」として運転を再開した。

 当時「のと里山里海号」乗務中に地震に遭遇したアテンダントが「語り部」となり、走行中の車窓を参考に地震当時の状況や経験、復興へ進む能登の現状などを利用客に語り継ぐ企画で、昨年秋から旅行会社のツアーや団体向けに「語り部列車」として一般車両を使って運行していたが、今回から運転の最中に地震に遭遇した観光列車車両を使い、また個人一般でも乗車できる特定の運転日を設定した。

 一般向けの「震災語り部観光列車」は、2025年4月6日~5月11日および7月19日~8月31日のそれぞれ土休日で、1日あたり3往復、所定の普通列車に増結する形で運転される。(以降の予定は夏頃に発表)

 乗車には穴水~和倉温泉・七尾間の乗車券類に加え別途利用代金として900円、また原則事前にインターネットや電話による予約が必要だが、運転当日に空席がある場合、その場での受付も可とのこと。

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