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鉄道投稿情報局

【安住の地が見つかってほしいが…】9600型19633号機の現状

その他 2023.05.05

西村 将(福岡県)

次の駅(移設予定先)へ移動することを待ち望んでいる19633号機。

‘23.4.29 若松駅前久岐の浜広場(北九州市若松区)

 北九州市若松区、若松駅前久岐の浜広場に展示されている9600型19633号機だが、2023年4月現在も健在だ。
 本機は、1917年12月20日に川崎車両製造で製造され、中部地区で活躍後、戦後は若松機関区に配属されて主に筑豊本線の石炭輸送に従事し、北九州・筑豊の産業経済を担ってきた。
 その後、1973年3月4日に廃車後、若松区の郷土資料として若松区白山1丁目公園に展示後、平成元年に若松機関区跡地に整備された若松駅前久岐の浜広場に移設された。
 しかし、永年の雨ざらしや洞海湾から吹き付ける潮風の影響を受けて劣化で錆や腐食を進行し、保存展示の危険性が高まってきたことから北九州市若松区は2019年11月に保存譲渡先を公募し、2020年2月に福岡県田川郡添田町にある県内有名の明太子製造販売会社「山口油屋福太郎」の工場敷地内に移設して同年春ごろに移設完了する発表があった。
 その後、移設に関した動きはなく、2022年4月、そして2023年4月時点でも特に変化はない。筆者が今年撮影した際は雨の影響もあってか、機関車本体とテンダーの連結部分に草が生えているなど、老朽化が著しい状態となっていた。
 近年、公園などに展示されている鉄道保存車両の保存を巡って各地方自治体は公募し、採用者がいなければ解体対応するなどが割れているところだがどのようになるのか注目だ。

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