宮島昌之(石川県)
石川・福井県境の加賀市(大聖寺)に姿を見せたEast-i。他に見学者はおらず「既に芦原温泉以南へ行ったのでは?」と不安になったが、取材ヘリが頭上を幾度も旋回していたため安心材料になった。
‘23.9.23 北陸新幹線 加賀温泉~芦原温泉(開業前)
ついに福井県内に姿を見せたEast-i(新幹線車両)。歓迎式と試験を終えて芦原温泉駅(写真右部分)を出発した。
‘23.9.23 北陸新幹線 芦原温泉~福井(開業前)
福井駅を出発し次の越前たけふ駅へ向かうEast-i。福井駅前周辺の再開発が進められる福井市内を背景に、足羽川を渡る。
‘23.9.23 北陸新幹線 福井~越前たけふ(開業前)
来年2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸開業へ向けて、JR東日本のE926形検測車両East-iを使用した走行試験が、2023年9月23日未明より金沢(白山総合車両所)~敦賀間で始まり、福井県内に初めて新幹線車両が入線した。
夜が明けて23日の午前(予定は9時頃)には芦原温泉駅のEast-i(新幹線車両)入線に合わせ、同新幹線ホームにて福井県知事や沿線自治体の各首長、福井県選出の国会議員などが臨席し、歓迎式典が執り行われた。
今回、石川県の民放テレビ局「北陸朝日放送」が配信しているYouTubeの「北陸新幹線金沢駅ライブカメラ」を参考にさせて頂いたが、初日の走行試験は、白山総合車両所からEast-iが回送され23日未明の2時8分頃に金沢駅のホームに到着、折り返し2時27分頃に発車して敦賀へ向け走行試験を開始した。
East-iは実際目で見てもわかるほど低速(駅間:45km/h、駅構内:30km/h)で走行し、線路や架線(電車線)、信号設備の確認、また各駅では主本線や副本線を転線しながら走行し試験を行った模様。また、駅間でたびたび停車する光景も見られた。
今回East-iが当方の予想より早く金沢駅を出発してしまったので、私は始発の普通列車に乗り取材・撮影を開始したが、地元報道等で走行試験のスケジュールが非公開であったことや、福井県のホームページにて北陸新幹線の見学スポットを掲載しているためか、沿線(高架下)での見学者人の出は意外に少なく感じた。
走行音も静かで、高架橋から離れた場所では気づかなかった人々もいたかのもしれない。その一方、報道関係者と思われる取材ヘリコプターが、East-iの姿を捉えようと福井県側から石川県側に3機飛来し旋回するなど、静かな故郷の風景に合わない騒々しさもあった。
9月26日からは同日未明より、W7系を使用した走行試験も予定されている。
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P:宮島昌之
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