185系

鉄道投稿情報局

大雨により一部区間不通の北陸本線で、臨時特急「ダイナスター」運転

JR西日本 2022.08.07

宮島昌之(石川県)

犀川橋梁を渡る臨時特急「ダイナスター79号」。金沢市内を流れる犀川は、水位は下がったものの、まだ水は土で濁っている。

‘22.8.6 北陸本線 西金沢~金沢

 福井県や石川県内は2022年8月4~5日にかけて記録的な大雨に見舞われ、県内の北陸本線で運転見合わせや取り止めが発生した。

 特に被害が甚大な福井県の南越前町にある南今庄・今庄・湯尾各駅周辺では、線路の浸水や土砂の流入、斜面崩壊や道床が流出するなどの被害が発生していて、8月6日現在も武生~敦賀間で運転を見合わせており、特急「サンダーバード」や特急「しらさぎ」も終日運転を取り止めている。

 このため福井県北部・石川県南部と金沢や北陸新幹線で富山・長野・東京方面の相互を移動する利用客の救済として、8月6日から臨時特急「ダイナスター」(福井~金沢間)の運転を始めた。臨時特急「ダイナスター」は概ね1時間の間隔で計10往復、特急「サンダーバード」あるいは特急「しらさぎ」に沿った時刻で運転され、運転時刻は各停車駅やJR西日本公式Webサイトの「列車運行情報」などで告知している(8月6日の夜に出た告知では、通常運行の特急「ダイナスター」2往復に加え、臨時特急「ダイナスター」は21本運転との報)。

 使用車両は681系・683系の6両編成で、1号車(グリーン車指定席)以外の2~6号車は自由席の扱いとしている。

 JR西日本「列車運行情報」によると、8月6日現在同区間の運転見合わせは「少なくとも8月9日まで」としており、臨時特急「ダイナスター」も同じく9日までの予定としているが、被害状況の新たな判明や復旧工事の進捗によっては変更が生じる可能性もあり、当該エリアに移動を予定する方は同社からの発表を日々確認頂くことをお勧めする。

JR西日本列車運行情報

 ちなみに特急「ダイナスター」は普段朝方や夜に運転される印象があるが、過去にも台風被害などで特急「サンダーバード」や特急「しらさぎ」が運転を取り止めた際、臨機応変に運転されることがあり、「救済臨」という別の顔も持っている。

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