185系

鉄道投稿情報局

東芝府中事業所の保存車EF65 535 & ED31 3が見やすい場所に!

その他 2022.03.09

寺尾武士(神奈川県)

EF65 535。JR貨物での現役末期、最も原形に近い形態のカマとして熱い注目を集めた。

近江鉄道ED31 3。極初期の国産電気機関車で、製造は東芝の前身のひとつ、芝浦製作所だった。

協三20tのL型機と同じく協三10t半キャブ機とでサンドウィッチされた、2両の貴重な電機たち。

‘22.3.9 東京都府中市 東芝インフラシステムズ府中事業所(3点共。公道歩道から撮影)

 東芝インフラシステムズ府中事業所には、同社にゆかりのある貴重な電気機関車が2両保存されている。普段はなかなか公道からは見えない場所にあるが、時折構内で移動はしており、目撃情報が寄せられることがある。

 2022年3月9日も、何らかの事情で構内で車両の位置が入れ替わっており、公道からよく見える位置に2両が停まっている状態となっていた。スイッチャー2両とのサウンドウィッチ状態で置かれており、あくまで暫定措置であろうが、今後も大切に保存されることを願わずにはいられなかった。

 EF65 535は東芝のまさにここ府中事業所で製造、国鉄→JR貨物で活躍した機関車で、1960~70年代はブルトレの先頭にも立っていたスター。最後まで更新を受けず国鉄特急牽引機塗装を維持し、形態的にも極めてオリジナルに近く人気が高かった。2008年に廃車となり、2013年に東芝に引き取られている。

 近江鉄道ED31 3は、1923年に芝浦製作所(電気部分)および石川島造船所(機械部分)が製造した伊那電気鉄道(現在のJR飯田線の前身のひとつ)デキ1形6両のうちの1両。国鉄に買収された後にED31形という形式が与えられ、廃車後はうち5両が近江鉄道へ集結。用途を失った後も長年近江鉄道ミュージアム鉄道資料館で保存されていたが、同館閉館に伴い、この3号機が2020年に東芝に引き取られた。

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