北陸新幹線のW7系W16編成が完成、敦賀延伸向けの編成が予定数揃う

宮島昌之（石川県）

陸揚げ2日目、船倉から姿を見せ陸揚げされる中間車両の2号車（W726-116）。

‘23.11.9　石川県金沢市 金沢港クルーズターミナル「ひゃくまんごくマリンテラス」（一般駐車場より撮影）

陸揚げ初日の夜、港内で先頭車両の12号車（W714-516）などが陸送の順番を待っていた。

12号車の編成番号表記（W16編成）。撮影した写真を大幅にトリミングし拡大したもの。

‘23.11.5　石川県金沢市 金沢港クルーズターミナル「ひゃくまんごくマリンテラス」（ターミナル前広場より撮影・2点共）

　北陸新幹線敦賀延伸による増備分としてJR西日本のW7系W16編成が日立製作所笠戸事業所で製造され、下松港より海路で金沢港へ輸送、2023年11月5日と9日にそれぞれ陸揚げ作業が行われた。

　既報の通り、増備が予定される編成のうちこれまで未着だったW16編成が、最後の最後「大トリ」で姿を見せた。これで増備が予定されていた編成が全て完成し、金沢港へ航送し陸揚げ、白山総合車両所へと陸送納入されたことになる。

　今回の取材は当方の体調が悪化し、初日は朝から起きることが出来ず直接陸揚げを見ることは叶わなかった。同日夜に陸送を待つ車両の姿だけは、なんとか記録確認してきたものの、2日目も途中体調不良で現場を離れたことで、結果1号車、12号車の各先頭車両の陸揚げの撮影はできなかった。

　よって編成番号の写真は、前回の報告と同様、港内で置かれた車両を撮影したものを大幅にトリミングし拡大した。どうかご了承願いたい。

　最後に、2021年10月から現在までW7系の追加新製（2019年秋の台風19号により被災した車両の代替え）および敦賀延伸向け増備の各編成について、現地の記録をもとに最初の車両が金沢港に陸揚げされた年月（車体妻面の検査表記とは異なる）と、製造メーカーを下記に整理してみる。既報の通り、結果編成番号とは順不同になってしまった。

〈被災した車両の代替え編成〉
W12編成　2021年10月　日立
W13編成　2021年11月　日立

〈敦賀延伸向け増備編成〉
W14編成　2022年3月　日立
W17編成　2022年4月　川崎
W18編成　2022年5月　川崎
W19編成　2022年6月　日立
W20編成　2022年6月　川崎
W22編成　2022年9月　川崎
W21編成　2022年10月　近畿
W24編成　2022年11月　日立
W23編成　2023年9月　近畿
W15編成　2023年10月　日立
W16編成　2023年11月　日立

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P：RM