宮島昌之(石川県)
船倉から姿を見せ陸揚げされる中間車両。
先頭車前面部のアップ。やっとW15編成が姿を見せてくれた。
‘23.10.16 石川県金沢市 金沢港クルーズターミナル「ひゃくまんごくマリンテラス」(2点共)
2024年春に迫った北陸新幹線敦賀延伸開業の増備向け、JR西日本のW7系W15編成が日立製作所笠戸事業所で製造され、海路で金沢港へ輸送、2023年10月16日より陸揚げ作業が行われた。
作業中には、学生と思われる集団が国土交通省の小型船に乗船し金沢港内を周遊し施設を見学中、タイミングよく貨物船内から新幹線車両が吊り上げられたり、金沢港クルーズターミナル周辺では「結婚式の前撮り」をするカップルの姿や、展望デッキからは新幹線車両を見れた子供たちの喜ぶ元気な声が遠くからも聞こえるなど、「奇跡」・「幸せ」・「感動」が相次ぐ中での作業となった。
既報の通り、増備が予定される編成のうちこれまでW15編成とW16編成が未着の状況であったが、今回やっとW15編成が姿を見せてくれた。
この状況から次回はW16編成が登場すると思われ、「まさかの欠番か?!」という心配は杞憂で終わりそうだ。
当初この疑問の答えは早々に判明するだろうと思っていたのだが、既報の通りW15編成とW16編成が抜けたまま、次番さらに続番と車両の製造が続いてしまった。W7系増備の取材は自身のモチベーションを越え、もはや謎を解くために毎回現場に行かなきゃならない緊迫に苛まれてしまった。そして、「あれよあれよ」と年をも跨いでしまった。
今回W15編成の確認により、個人的にはその縛りからやっと解き放たれ、脱力感に変わった。
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P:宮島昌之
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