大久保広樹

「出場かい。スカ色の伝承を頼むぞ」「はい、しなの鉄道S9編成と共に頑張ります」そんな会話が聞こえてきそうな、留置中のE217系・クモユニ143とET127 V8編成の出場シーン。

普段は出会うことがない、E127系とET127系。たまたま工場出場と入区のタイミングが重なり両者が出会った。塗装(ラッピング)の違いで印象が変わる。左端、重機の下に、解体中の115系S10編成最後の姿が見える。
‘25.9.9 長野総合車両センター(2点共)

荷物室再現側を先頭に直江津に向かうET127系V8編成。長野の車両のほか、訪れていたE193系、そして背後中央上にE26系カシオペア、その左に正真正銘の荷物車マニ50 2241が見送っていた。
‘25.9.9 しなの鉄道北しなの線 長野~北長野
2024年5月、田島ルーフィング施工の横須賀色(スカ色)ラッピングが施されたえちごトキめき鉄道ET127系V8編成。8月初めに長野総合車両センターに入場、末に試運転、9月初め出場が予想された。しかし、9月3日豪雨で直江津駅が冠水、全面運休の影響で出場は9日となった。
この出場にはドラマがあった。E217系・クモユニ143とのスカ色同士の出会い、最後の姿の115系S10編成に、そして、回送されたE26系カシオペアの姿。印象的だったのは、V8編成が長野を後にする際、V8編成荷物室再現の背後に、7月15日に工場側へ移された正真正銘の荷物車マニ50 2241が、伝統を託すかのようにしっかりと姿があったことだ。
■関連記事
◆えちごトキめき鉄道のET127系に「田島塗り2号」(スカ色)が登場

P:宮島昌之
事業者別
月別アーカイブ