名松線伊勢奥津駅の給水塔【登録有形文化財】

武内克弥

ツタのようなものが絡みついているが十分原形を維持している鉄製タンクの給水塔。

‘25.7.25　名松線 伊勢奥津（2点共）

　名松線の伊勢奥津駅隣りにある給水塔（高さ9.5m）が、2024年12月3日に国の登録有形文化財に建造物として登録された。給水塔はこのような時勢の変化の中、失われることなく、文化庁からも「我が国の鉄道史上、価値が高く重要な工作物であり、国土の歴史的景観に寄与するものである」との評価を受けた。

　現存する蒸気機関車の鉄製タンクの給水塔は、登録有形文化財では、全国で鳥取県の若桜鉄道若桜駅と伊勢奥津駅の2基となる。

■関連記事
◆【JR海】名松線 全線運転再開

P：杉本　浩