藤倉顕治

コタキ1200を連結して運行する最終日となった3月25日に、名所フキギョウのカーブを通過する安中貨物9097列車。
‘25.3.25 高崎線 吹上~行田
1963年以来62年間、福島県の小名浜と群馬県の安中の間を、荷主である東邦亜鉛の亜鉛精錬材料を運んで来た通称「安中貨物」が、その歩みを止めた模様だ。
安中貨物は、私有貨車だけで編成された数少ない車扱貨物であること、常磐線内では普通列車を待たせ、高崎線内では先行する石油貨物列車を待たせる急行並みの駿足を誇る。私もこの貨物列車の魅力に取りつかれた。
今後は荷主東邦亜鉛がこの列車を活用することを検討しているようなので、どのような形で復活するか楽しみである。
【編集部追記】東邦亜鉛安中製錬所では3月一杯で亜鉛の精錬事業から撤退すると発表されており、この度その期日を待たずに原料運搬列車が運行終了となった模様。3月15日のダイヤ改正以降、貨物時刻表に当列車の掲載はなく、臨時列車扱いとなっていたようである。
■関連記事
◆安中貨物に金太トップことEH500-1が登板

P:藤倉顕治
事業者別
月別アーカイブ