北陸新幹線敦賀延伸へ向けて、W7系を使用した走行試験はじまる

宮島昌之（石川県）

「歓迎セレモニー」を終え加賀温泉駅を発車したW7系W13編成。

‘23.10.1　北陸新幹線 加賀温泉～芦原温泉（開業前）

撮影を予定していた手取川付近。小松駅での開会1時間半前より待っていたがW7系は現れず。明るい時間帯に姿を見ることはやはり難しいのか？

’23.10.1　北陸新幹線 白山総合車両所～小松（開業前）

　既に全国で広く報道されているが、来年2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸開業へ向けて、JR西日本の北陸新幹線向けW7系を使用した走行試験が、2023年9月26日未明より朝にかけ金沢（白山総合車両所）～敦賀（白山総合車両所敦賀支所）間片道で行われた。SNSや報道などによると使用された車両はW7系W1編成だったとのこと。

　また、2023年10月1日には、主に明るい時間帯に同区間片道で走行試験が行われ、延伸区間で新たに新幹線駅が開業する「小松」「加賀温泉」「芦原温泉」「福井」「越前たけふ」「敦賀」各駅では、沿線の各自治体による「歓迎セレモニー」がそれぞれ執り行われ、各自治体にて事前公募した一般見学者も同席した。SNSの見たままによると使用された車両はW7系W13編成だったとのこと。

　W7系の走行試験の取材については、当方のやむなき事情で深夜未明は体に負担がかかるため、初回の取材撮影は控えることとした。ホットな話題の報告ができず改めて申し訳なく思う。

　そして2回目となる10月1日の明るい時間帯での走行試験で撮影を開始、白山総合車両所～小松間での手取川橋梁付近にて撮影を予定していたが「できなかった」。というか「W7系がなぜか？来なかった？！」

　余談になるが、私は小松駅での「歓迎セレモニー」開会1時間半前より手取川付近で待っていて、その後報道関係者や地元住民、報道関係者と思われるヘリコプターも飛来し旋回していたが、待っても待ってもW7系が現れない。

　「何らかのトラブルで遅れてるのか」と思ったが、午前10時を過ぎてしばし待っていた人々が続々その場を離れていった。近くにいらした地元の方から「既に小松駅付近に新幹線が来てるらしい」と伺った。

　報道関係者や地元の方も、まさに「寝耳に水」、「意表を突かれた」形となったようだ。
私はやむなく親類に連絡を取り「助け船」を出してもらえたが、初めから「小松・加賀温泉駅付近で待っていたら」と後悔している。

　W13編成は10月1日未明か早朝には白山総合車両所を出発して金沢駅で折り返し、小松駅付近に移動していた可能性があり、手取川付近では今後もしばらくは明るい時間帯での撮影は難しいのかもしれない。

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P：宮島昌之