金沢総合車両所松任本所での521系最終検査・修繕か？ J06編成が出場

宮島昌之（石川県）

松任本所の門番代行のDE10 1541に導かれ、松任駅構内に移動する521系J06編成。

‘23.9.27　北陸本線 松任

北陸本線で試運転を行う521系J06編成。石川県内で今後「試運転」幕の姿を見るのは、乗務員訓練などの僅かな機会しかないのかも。

‘23.9.27　北陸本線 松任～加賀笠間

　JR西日本所有の521系J06編成（クモハ521-41＋クハ520-41）が、金沢総合車両所松任本所での検査を終え2023年9月27日に出場、北陸本線で試運転を行った。足回りや床下機器の状態から、重要部検査を受けたものと思われる。

　ただ、今回に限っては、他の状況を踏まえると「単なる検査出場の光景」ではなかった可能性がある。

　JR西日本では2023年5月に発出のプレスリリースで、来年春の北陸新幹線敦賀延伸に合わせて金沢総合車両所松任本所の閉所を発表した。私は閉所の時期が来年2024年春と受け止めていたが、なぜかその認識を打ち消すかのように、「あとわずか数ヶ月？」や「9月、10月頃？」と匂わせる言葉がSNSを賑わせていた。

　当方この現状を注視するために、9月中旬頃から可能な限り松任へ赴いていたが、今回の521系の出場では、所謂ネタ車両ではないのに多くのレイル・ファンの姿があった。また、2023年9月29日には、521系4両が自走で吹田総合車両所へ入場した旨の「見たまま情報」もSNSに流れてきた。

　公に発せられた情報が無く推測の域を出ないが、これらの状況から521系J06編成の検査出場をもって、金沢総合車両所松任本所での521系の大規模検査・修繕を終了した可能性がある。

　特急車両の681および683系・気動車（キハ40系、キハ120形、キヤ143形）、ディーゼル機関車の大規模検査修繕は既に他の車両所へ移行していることから、つまり事実上「工場作業終了」に…？

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P：宮島昌之