185系

鉄道投稿情報局

「スキップとローファー」の聖地巡りについて(珠洲での地震を受けて)

その他 2023.05.10

宮島昌之(石川県)

5月5日に強い地震が発生した珠洲。でも「スキップとローファー」の聖地を愛でる心は地震に負けない。

‘23.4.30 道の駅すずなり (のと鉄道 旧能登線「廃線」 珠洲)

 はじめに先般当Webサイトの5月3日付で人気漫画「スキップとローファー」のフォトスポットや聖地について紹介させていただいたが、当記事をきっかけで能登地方に向かい地震に遭遇、大小何らか被害や影響を受けられた方がいらしたら、大変申し訳なくお見舞い申し上げる。

 既に報道等でご承知の通り、GWの終盤2023年5月5日に能登半島の東端に位置する石川県の珠洲を震源地とする最大震度6強の強い地震が発生、蛸島地区や正院地区、若山地区などで人的被害や建物・インフラの被害が発生した。
 私の家族が地震の発生後、珠洲周辺に住む親類に連絡を取り、「大丈夫!」との明るい返答があったそうだが、「心配させまい」と言葉を選んでいるかもしれない。
 その後も、人が感じない震度1未満を含め連日揺れが続き、この文章を書きはじめた5月9日の早朝、翌10日の朝にも「緊急地震速報」が鳴った。

 「スキップとローファー」のファンと思われる方々のSNSには、聖地の珠洲など能登地域を心配するコメントが多数発せられて いる。
 現地に行って応援したい想いが強い方もおられるが、群発地震であることや地震の発生から1週間程度は最大震度6程度の揺れに警戒とのことで、気の弱い私は皆様のように「今すぐ行く!」という勇気が出ない。
 当然珠洲を応援したい想いはあるのだが、自身長距離での車の運転が難しくなっていることや、私の活動は日々何が起こるかわからない北陸エリアでの鉄道の話題を幅広くキャッチし紹介させて頂くことで、ずっと珠洲の現状を見届けるわけにもいかず、歯がゆい思いもしている。

 ここでは取り急ぎ「スキップとローファー」の聖地巡りを希望する皆様に、地震発生を受けての注意点を綴る。
今回の地震で珠洲から日本海の北側(外浦)に沿って輪島方面を結ぶ国道249号線の一部区間が不通となっていたが、5月9日の夕方に片側交互通行で仮復旧した。
 レンタカーや自家用車などで聖地を巡る場合、これで奥能登エリアを幹線道路で輪島周りで1周するルートが復旧したことになる。
 その他の道路でも被災による片側交互通行の個所が点在しており、最新の道路状況は文末に記したWebサイトなどで確認頂きたい。
 珠洲市が運行する公共バス「すずバス」は、5月9日以降も一部運休している区間があるので、「珠洲市」のWebサイトより最新の情報を確認願いたい。
 万一余震に遭遇することをふまえて、荷物が増えることとなるが追加の準備も必要と感じる。

 なお、現地の宿泊施設では建物などの被害により「条件付き」など通常営業できない所もあるという。
今後復旧が進み改善すると見込まれるが、珠洲市内での宿泊希望で、もし予定日に予約が取れない場合は、近辺の能登町や輪島市・穴水町・七尾市(和倉温泉など)での宿泊も検討されたい。

 最後に皆様には頭の片隅に、「珠洲」そして「能登」をずっと想っていただきたい。
 繰り返すが「珠洲市」や公の施設のWebサイトでの発信に目を通したり、SNSでも一日1回でも良いのでご自身で「珠洲」や「能登」などの文字で検索し、地元からの発信で最新かつ確かな情報を得てほしく思う。
 珠洲市内に住む方の中には、日頃より地元の状況を発信しているインフルエンサー的役割を担っている方が多数おられる。
 報道を否定するわけではないが、世間に広がる又聞きで生じた「風評」には流されず、自らの目で信頼できる方々を見つけ、正しい情報を得て頂きたく思う。
 その上で被災地に対し「今は私ならこれができる」、「地震が落ち着いた頃合いには私は何ができるだろうか?」と日の経過とともに検討頂ければ幸いである。


◆「珠洲市」
https://www.city.suzu.lg.jp/

◆「道の駅 すずなり(珠洲市観光協会)」
https://notohantou.jp/
※フェイスブック
https://www.facebook.com/notosuzunari/

◆「石川みち情報ネット」 石川県内の道路交通情報
https://douro.pref.ishikawa.lg.jp/

◆「珠洲市社会福祉協議会」(災害ボランティアセンターの情報)
http://suzushi-syakyo.or.jp/


□元記事
『能登線(廃線)の珠洲駅跡に「スキップとローファー」のフォトスポットを設置』
https://rail.hobidas.com/rmnews/458837/

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