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鉄道投稿情報局

第34回「なにわ淀川花火大会」開催にともなう駅の混雑対策

JR西日本 2022.08.31

石田圭一(大阪府)

前日の塚本駅。門扉部分に可搬式のICカードリーダーが設置されている。

前日の塚本駅改札口全景。柱の掲示板に行先を大書きして誤乗対策が施されていた。

‘22.8.26 東海道本線 塚本(2点共)

当日のJR東西線御幣島駅。改札を出た直後から係員の誘導が行われていた。

御幣島駅から河川敷方面への地下通路は、2つに仕切られて右側通行が促されていた。

‘22.8.27 JR東西線 御幣島(2点共)

当日の日が変わる頃の塚本駅。門扉は開かれているが、ICカードリーダーは撤去されていた。

‘22.8.27 東海道本線 塚本

 2022年8月27日に、「第34回なにわ淀川花火大会」が開催された。3年ぶりの開催で、今回は初めて5社の煙火店の競演でもあり、阪神高速淀川左岸線2期工事のため、左岸側の河川公園が閉鎖されているなど、右岸側の最寄り駅では大混雑が予想されたこともあり、様々な対策が施されていた。

 会場の最寄り駅となる東海道本線 塚本駅では、普段は閉じられている自動改札横の門扉部などに可搬式のICカードリーダーが前日に設置されていた。また改札内の柱の掲示板には行先を大書きして、誤乗対策が施されていた。

 当日の塚本駅は、日付の変わる頃でもホームや改札前に利用者は多く、臨時改札になった門扉部もICカードリーダーは撤去されていたが、駅員片付けの最中だったため、ようやく人波が引いたところだったのではないだろうか。

 塚本駅から西へ約1.2km離れたJR東西線 御幣島(みてじま)駅。ここは地下駅で、人が集中すると身動きできなくなるため、当日は早々と地下通路を2つに区切り、係員の誘導で右側通行を徹底することで人の流れを確保されたようである。同様の対策は大阪メトロ千日前線 野田阪神駅でも行われていた。

 テレビのニュースでは、阪急電車の十三(じゅうそう)駅の大混雑が報じられており、報道では触れられていないが、西中島地区淀川河川公園が近い大阪メトロの御堂筋線 西中島南方(にしなかじまみなみがた)駅や阪急電車の京都本線 南方(みなみかた)駅までが混雑エリアだと思われるが、いずれも大きなトラブルはなかったようである。

 花火大会としてはゴミ問題やフェンスをよじ登るなどのモラルに関する課題は残ったようではあるが、運輸関係では大きなトラブルはなかったようなので、レイル・ファンとしてはホッとすると共に、人員増員などの対策をして事故を防いでいただいた運輸関係の担当者様には、改めて感謝させていただきたい。

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