石田圭一(大阪府)
287系「くろしお」が通過する「浄正橋踏切」。仮設のガードレールや継ぎはぎだらけのアスファルトからも工事の進行具合が窺える。この写真左手で線路は地下に潜ることになり、右手では従来通り、スロープを上って高架の大阪環状線に合流することになる。
大阪環状線福島駅壁面に掲示されている工程表。
‘22.8.13 東海道本線(梅田貨物線) 福島(2点共)
2023年春の「うめきた(大阪)地下駅」の開業に向けて各所で工事が進行しているが、その工事エリア最西端となるのが大阪環状線福島駅高架沿いにある「浄正橋(じょうしょうばし)踏切」で、ここでは線路を最大70cm下げる工事が行われている(編註:踏切の梅田方で70cm掘り下げ、野田方で30cm掘り下げと資料にはある)。
地下化で最急勾配が23.5パーミルになり、補助機関車が必要になったと発表された「うめきた(大阪)地下駅」の急勾配区間が、地下駅からこの「浄正橋踏切」までと思われる。
踏切のすぐそばである大阪環状線福島駅壁面に掲示されている2022年2月付けのお知らせによると、「踏切内構造変更は完了しています」となっているので、準備工事はほぼ終了しているのではないだろうか。
それを踏まえて踏切付近を見てみると、ガードレールが仮設になっていたり、継ぎはぎだらけのアスファルトからも、工事は進行していることが分かる。
余談ではあるが、この「浄正橋踏切」と交差している道路が「なにわ筋」であり、2031年度春開業予定の「なにわ筋線」の名称になったルーツの道路である(但し、大阪環状線福島駅の直下は「なにわ筋線」は通らない)。
この浄正橋踏切は、「くろしお」「はるか」の他にも貨物列車が通過するビュースポットでもある。幼い子供さんがお母さんに連れられて踏切に来て、列車の通過を待っている姿を見ることのできる、心安らぐ場所でもある。
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