185系

鉄道投稿情報局

実はレア車両の223系1000番代…顔つきが変わりつつあります

JR西日本 2022.08.19

石田圭一(大阪府)

未更新の223系1000番代。ステップのテールライトが特徴的である。

‘22.8.9 東海道本線 大阪

体質改善工事が施行された223系1000番代。表示器や灯火類が更新され、特徴であったステップ部のテールライトは埋め込まれている。

‘22.8.18 東海道本線 大阪

 東海道本線・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)の新快速を最高130km/h運転にするため最初に製造された223系1000番代は、実は数の少ないレア車両である。

 223系2000番代(6000番代を含む、以下同様)が総数648両であるのに対して、1000番代は92両しかなく、先頭車なら2000番代が250両に対して、1000番台は28両である。

 223系1000番代は、ヘッドライトとテールライトが分かれていることでライトケースが細目に見えることと、側面にビードが設置されていることが特徴であり、簡単に2000番代とは区別ができる。また、有料座席サービス「Aシート」に改造された車両も1000番代から選ばれている。

 その223系1000番代も登場から25年以上が経過し、体質改善工事が順次始まっている。正面では特徴であったステップ部のテールライトが埋め込まれ、LED化されたヘッドライト・フォグライトと共に元のヘッドライトケースにまとめられている。種別表示器は、正面側面共にフルカラーLEDになり、行先表示器も同様に更新されている。

 今回の投稿にあたり223系1000番代を見つけに出かけたが、225系も増備されているため、出会う確率は低いようである。すぐに引退することはないと思われるが、オリジナルに近い姿は早めに記録しておきたい。

【参考】223系0番代の体質改善工事について
 
余談になるが、阪和線・関西空港線用の223系0番代の体質改善工事でも、灯火類は元のヘッドライトケースにまとめられている。

丸型ヘッドライトが特徴の223系0番代。未更新の場合、1000番代と同じくテールライトがステップ部にある。

‘22.8.18  東海道本線 大阪

体質改善工事が施行された223系0番代。灯火類が、従来の丸型ケースの中にまとめられ、ステップのテールライトは埋め込まれている。

‘22.8.18 東海道本線 大阪

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