宮島昌之(石川県)
静寂に包まれるホームに停車する「能登怪談列車」。関係者を招いての試乗会が行われた。
‘16.6.23 のと鉄道七尾線 田鶴浜
のと鉄道および地元和倉温泉の旅館関係者で作る「和倉温泉旅館協同組合」の共催で実施する「能登怪談列車(決して車窓は見ないでください…)」が、7月15日(金)より運行を開始するのに先立ち、6月23日(木)に地元関係者を招いての試乗列車が運転された。地元新聞各社の報道などによると「能登怪談列車」は、昼間風光明媚な景色が続く沿線が、夜間は一転して街灯も疎らで闇夜に包まれることを逆手に取り、車内で長年語り継がれた伝承などをモチーフとした怪談を聞き、背筋の底から涼しくなってもらおうという催しで、語りは石川県を中心に活動する若手古典芸能演者らでつくる「加能座」の座員が務める。
23日(木)の試乗列車は本番と同じ運行ダイヤで七尾~能登中島間を1往復し、車輌はイベント列車でも活躍中のNT213(”のとりあーな”ラッピング車)が使用された。また、車内は不気味な薄青い灯りに包まれ、恐怖を煽る小道具などの仕掛けも施されていた。
「能登怪談列車」は団体臨時列車として7月15日から8月27日までの金曜・土曜を中心に運転する予定で、運行日や料金、予約方法や空席状況など詳細は「能登怪談列車」公式ウェブサイト(http://kaidantrain.net/)で確認できる。