井上遼一(大阪府)
営業運転を開始した、山陽電気鉄道6000系。
‘16.4.27 山陽電気鉄道本線 大塩
4月27日、山陽電気鉄道の新型車輌6000系が営業運転を開始した。
営業運転の1番列車は、山陽姫路11:03発の普通阪急神戸三宮行きであった。営業運転開始に先立ち、山陽姫路にて、記念の出発式が行なわれた。この日運用に就いたのは、トップナンバーの6000編成で、運転台窓下に「6000系DEBUT」と書かれた大型の円形ヘッドマークが取り付けられ、運転室助士側前窓上部には、神戸方と姫路方とで色合いの異なる「series6000」と書かれたイラスト板をつり下げて走行した。
なお、山陽電鉄公式ウェブサイトでは、4月27日から5月13日までの6000系の運行ダイヤが公開されており、5月9日から13日までについては、2編成運行される予定であることから、6001編成についても、まもなく営業運転を開始するものと思われる。
6000系は、「環境にやさしく、安全・快適な車内空間の提供」をコンセプトとしており、保守の容易化と 消費電力量の削減を図った機器を積極的に採用し、安全性の充実、並びに、車いす・ベビーカー使用する利用者や、海外から乗客など、誰もが安心、快適に利用できる車内空間を目指している。阪神電気鉄道の5700系同様、乗客が自ら扉単位での開閉操作ができる「扉個別スイッチ」を各扉横に設けられており、東須磨・山陽須磨・霞ヶ丘・山陽明石・藤江・東二見・高砂・大塩・山陽姫路および網干線(飾磨・山陽網干)の各駅において、接続待ちや通過待ち等により長時間停車する場合において、車内温度を維持し、夏季や冬季でも快適性の向上を図っている。
6000系は現在、6000編成と6001編成の2編成が存在するが、今後も増備が行なわれ、老朽化した3000系を順次置き換えて行く計画となっている。