宮島昌之(石川県)
かつて同じ能美線で活躍した旧友モハ3761との再会を果たしたホム1。‘15.6.14 能美市立博物館「のみでん広場」(許可を得て撮影)
ホム1の外観。外装を綺麗にするための作業が進められていた。‘15.6.14 能美市立博物館「のみでん広場」(許可を得て撮影)
北陸鉄道の(旧)能美線や石川線などで活躍した経歴をもつ、ホッパ貨車のホム1が、このほど石川県能美市の能美市立博物館に隣接する「のみでん広場」に運ばれ、保存展示が始まった。これは、ホム1の製造から100年が経過したのを機に所有者の厚意で、同じ(旧)能美線で活躍していたモハ3761を保存管理している能美市(同博物館)へ寄贈されたものである。
ホム1は線路下に砂利を撒くための保線用車輌として、かつて同線で使用されていたが、廃車後は鉄道愛好家が北陸鉄道より譲り受け、これまで富山県にあるJR貨物(旧)伏木ヤードで保存されていた。既報の通り、2010年や2012年の秋に開催された「伏木ヤードまつり」では、動態にて一般公開されたこともあった。
搬入作業は2015年6月12日(金)に行われ、モハ3761と同じ線路の上に据え付けられた。また14日(日)にはグラインダーを使った「錆落とし作業」が行われていて、今後綺麗に塗装を施すものと思われる。
なお、「のみでん広場」は近隣を走っていた(旧)能美線を後世に伝えようと設けられた能美市立博物館が管理する鉄道公園で、廃線の1980(昭和55)年に「さよなら列車」として最終日の運行に携わったとされるモハ3761が保存展示されていて、車内公開(月曜日を除く)も行われている。
関連記事:【JR貨】「第2回 伏木ヤードまつり」開催
事業者別
月別アーカイブ