宮島昌之(石川県)
能登地域までの直通列車運転実現へ、カギを握る臨時列車。
‘13.9.28 のと鉄道七尾線 穴水
9月28日(土)と29日(日)の両日、臨時快速〈能登の里山里海号〉が金沢―穴水間(JR七尾線~のと鉄道七尾線を直通運転)で往復運転された。使用されたのは、両日ともJR西日本富山地域鉄道部富山運転センター所属の、穴水方からキハ47 140+キハ40 2078(共に高岡色)で、世界農業遺産「能登の里山里海」公式ロゴマークを使用したヘッドマークが掲出された。のと鉄道では同列車を優先的に走らせるため、一部定期列車で時刻変更が行なわれている。同列車は、北陸新幹線金沢開業を見据え、能登地域への二次交通アクセス強化に向けた実証運行として2011年より運転されていて、同列車運転に合わせ両日共に、のと鉄道や各旅行会社(北鉄航空、東京のクラブツーリズム)主催による、「羽咋及び志賀」「中能登」「奥能登」の各エリアへ向けての様々な旅行プランやシャトルバスが企画され、そのうち28日(土)の車内は、一般利用も含め立ち客が出るほどの盛況ぶりであった。この他、のと鉄道区間では今年デビューした、のと鉄道女性ガイドによる、世界農業遺産「能登の里山里海」の解説や、沿線周辺の見所や特産品の紹介などの車内アナウンスが行われた。