田路和男(兵庫県)
旧手柄山駅に保存されている旧姫路市営モノレール車輌。
‘04.4 旧姫路市営モノレール 旧手柄山
こちらは貫通幌なしの100形102号。
‘04.4 旧姫路市営モノレール 旧手柄山
姫路市営モノレール廃止直前の姿。
‘74.3 姫路市営モノレール 手柄山―大将軍
姫路市営モノレールは1966(昭和41)年に、姫路市手柄山遊園地で開催された「姫路大博覧会」会場に入場者を運ぶ交通手段として、姫路―手柄山間1.8Kmが開通した。当時は脚光を浴びたが、博覧会終了後は乗客も次第に減っていった。その後は、姫路市外周を環状で回るという公共交通機関として本来の力を発揮できないまま、1974(昭和49)年4月、8年間にわたる運行が中止された。
さて、廃止以降、モノレールの路線も現在は一部を残すのみで順次解体されたが、日本ロッキード社製のモノレール車輌は4輌が手柄山駅の格納庫に人知れず放置されてきた。
今回、2011(平成23)年度に決定した一般公開に先立ち、駅ホームに車輌を移動するため、一日限定で1輌が公開することになった。公開日は現在未定のため、姫路市は追ってホームページなどで告知をするとのことである。
なお車体は積年のほこりはかぶっているものの、密閉状態の格納庫で保管されているため、風雨に晒されることもなく状態は極めて良好である。