宮島昌之
SNSで「恋路駅」跡が撤去?と話題が拡散されている。駅舎やホームは斜面に沿って設置されており、「令和6年能登半島地震」の影響というなら想像に難くない。
現代風の洒落た構造の待合室。駅前の廃線跡にレールを再び敷いて、奥のとトロッコ鉄道「のトロ」を営業していた。
「のトロ」のファンクラブとして枕木オーナーも募集していたが、オーナー様へは何等か連絡があったのかもしれない。
‘17.7.20 旧のと鉄道 恋路(3点共)
のと鉄道(旧)能登線(廃線)の無人駅で、「恋人の聖地」や夏には海水浴場で賑わう風光明媚な恋路海岸の最寄り駅であった「(旧)恋路駅」が、SNSなどで「撤去された?」「撤去されている?」など、話題が拡散されている。
過去に遡るとネットニュースが出典元と思われるが、現状の写真は載っていなかった模様で、同駅の待合室やホーム、路盤やトンネルを所有管理している企業のWebサイトやSNSを拝見しても、正式なコメントはない。本来なら当方も現地の状況を確認したいところだが、自身の体の事情で他人の力を借りないと現地への移動ができない。
先般、北陸鉄道グループの特急バスのダイヤ改正で珠洲市内への日帰りがしやすくなったが、既知の通り2024年9月、「令和6年能登半島地震」の被災地に追い打ちをかけるように豪雨災害が襲い、これまで以上に「ただ興味本位」で訪れる状況でなくなった。また、一レイル・ファンの「取材」という理由だけで、本業の再建に奮闘している所有者の企業に手を煩わせることもしたくない。
なので、この記事では現状「(旧)恋路駅跡が撤去か?」と曖昧な表現でしか書けない点、掲載した写真も過去の撮影である点、お許し願いたい。ただ、拡散されている情報が事実なのであれば本当に残念ではあるが、先の能登半島地震の影響というなら駅がある場所をふまえると想像に難くない。
過去には(旧)鵜島駅のホームや待合室、震災前には(旧)松波駅の駅舎も撤去された模様で、恋路両隣の駅でも(旧)能登線の遺構が姿を消している。
重ねて(旧)恋路駅の待合室やホーム、路盤やトンネルは企業の所有地であり、また駅は斜面に接していて、発災以降は観光客の安全に配慮するため「立ち入り禁止」の扱いとしていると考えられる。この記事を読んでいる皆様には、企業に迷惑がかからないよう、怖いもの見たさの侵入などくれぐれも安易な行動は慎んで頂きたく願う。
最後に企業の再建の達成を心から願いたい。
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P:宮島昌之
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