植松 繁(香川県)
内子駅前広場で安全を見守るC12。
‘23.3.4 予讃線 内子
内子線も一部はルート変更、高規格路線となり特急が駆け抜ける。
‘23.3.4 予讃線 若宮信号場
「内山線」と言っても、聞き憶えのない方が多くなってしまったかもしれない。筆者が小学生の頃、社会科の地図帳に点線で描かれていたのが最も古い記憶。JR四国予讃本線(当時はまだ本線を称していた)向井原~内子を伊予中山経由で結ぶ日本鉄道建設公団(鉄建公団)が建設した路線で、建設中の仮称が内山線と称していた。
2023年3月3日に開業から37年を迎えた。現在も、県都松山と南予各地を結ぶ大動脈として特急「宇和海」が1時間ヘッドで行き交っている。高規格路線として建設されたこともあり、トンネル区間が多く、特急列車はかなりの高速で走行する。また、内子駅前広場には、かつて内子線で活躍していたC12が静態保存されており、その脇には行き止まり駅であったことを示す駅名標も立っている。
【編集部追記】現在の予讃線・向井原~伊予大洲間は、海沿いの元々の予讃本線経由(愛称:愛ある伊予讃線)と、短絡ルートの内子経由の2ルートある。内山線は後者のことを指しており、現在は向井原~内子間が予讃線の別線、内子~新谷は内子線、新谷~伊予大洲がまた予讃線の別線となる。
歴史的に内子線は五郎~内子間の盲腸線だった時代が長かったが、内山線が完成して両端が予讃本線とつながった際に、宇和島方の接続駅が五郎→伊予大洲に付け替えられた。
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P:山﨑遥大
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