宮島昌之(石川県)
金沢総合車両所松任本所で静態保存されていたキ209が解体された模様だ。
厳つい表情にも見える「つらら切り」が特徴のキ209。
‘18.8.26 金沢総合車両所松任本所(一般公開時に撮影)
金沢総合車両所松任本所の構内(屋外)で静態保存されていたキ100形貨車のキ209が、先般解体された旨SNSで次々発信されている。
キ100形貨車の保存車は他の地域にもいくつか現存しているが、キ209はカブトムシの角のような「つらら切り」とみられる突起物が特徴であった。
近年、同所構内を囲む塀が高く改修されたため、私は「無言のアピール」と受け止め、その後は公道から構内を覗く観察や撮影は避けているが、この一報に接し本当に残念でならない。
金沢総合車両所松任本所では例年一般向け公開イベントを実施しているが、近年は熱中症対策による開催月の変更や新型コロナ感染症拡大に伴う中止で、2018年8月26日開催の後はしばらく実施を見合わせている。
掲載の写真はその2018年8月26日開催時に撮影したものだが、当時これが最後の撮影で間近に見られる機会とは知る由もなく、今更後悔の思いも感じている。
既報の通り、昨年は同じSNSを通じ、のと鉄道の旧能登線の保存車「NT123」解体の報に接していて、保存車の悲報が相次いでいる。
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「のと鉄道(旧)能登線のNT100形NT123(静態保存車)が解体撤去」
P:宮島昌之
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