横川 匠(鳥取県)
車内乗降デッキに設置されたICカードリーダー。
‘19.3.17 境線 キハ40車内
境線での車載型ICカード精算機の運用が、今年3月16日のダイヤ改正当日の始発列車より開始された。同線は観光路線としても知られており、近年ではICカードが定着している都会からの観光客や外国人観光客が多く、車載型ICカード精算機の導入が決定され、開発・準備が進められてきた。
境線は終点・境港駅以外は全駅が無人駅のため、無人駅での乗降時に、乗車時には青色のカードリーダーに、降車時には黄色のカードリーダーにICカードをタッチする。また、境港駅には改札口にカードリーダーが設置されたほか、ICOCAが購入可能な自動券売機に更新され、線内の無人駅各駅もICカードにチャージができる自動券売機に更新された。なお、この車載型ICカード精算機の開発・導入は主にJR西日本テクノス・JR西日本テクニカのJR西日本グループ会社が担当した。利用者への周知が進むと、ワンマン運転線区では乗降時の乗客対応の時間短縮など、乗務員への負担軽減が期待される。