宮島昌之(石川県)
在籍4輌全てを連結して運転。木漏れ日の中をゆっくり走る。
‘12.8.26 石川県小松市内 いしかわ子ども交流センター小松館(粟津公園)
昼休憩時には見晴らしの良い場所に4輌編成を移動、停留させるファンサービスも。
‘12.8.26 石川県小松市内 いしかわ子ども交流センター小松館(粟津公園)
キハ1単独での運転も見ることができた。
‘12.8.26 石川県小松市内 いしかわ子ども交流センター小松館(粟津公園)
内燃動車を使用した中では日本最後の軽便鉄道でも知られる、今は無き尾小屋鉄道(新小松―尾小屋間)で活躍していた車輌を保存運行している「なかよし鉄道」で、2012年8月26日(日)、在籍車輌全てを使用しての「特別運行」が行なわれた。当日は親子連れに混じり、多くのレイル・ファンも沿線の木陰でカメラを構えて撮影したり、乗車を楽しむ光景が見られた。鉄道ホビダスのブログ「編集長敬白」”今を走る尾小屋鉄道。”(2012年06月25日付)でも触れられているように、「なかよし鉄道」は石川県小松市にある「いしかわ子ども交流センター小松館」そばの粟津公園(最寄り駅はJR粟津駅)にあり、同公園の周りに沿って緑濃い木々が生い茂る中に線路が敷かれ、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の有志の手により動態整備保存活動と毎週水曜、土曜、日曜および祝祭日(休館日、冬季を除く)に運転を行なっている。
「特別運行」は年2回実施されていて、当日もDC121、ホハフ3、ホハフ8、キハ1全てを使用し、車庫のある「じどうかんまえ」から終点の「なかよしの森」まで、様々なバリエーションで往復運転が行なわれた。
午前中の往路は、「なかよしの森」方よりDC121(運転)+ホハフ3+ホハフ8+キハ1と連結した4輌編成で運転され、「なかよしの森」到着後牽引していたDC121を切り離し、復路は「じどうかんまえ」方よりキハ1(運転)+ホハフ8+ホハフ3の3輌で運転、後を追ってDC121が単機で戻っていった。
午後の最初の運行では、往路で「なかよしの森」方よりDC121(運転)+ホハフ3+ホハフ8の3輌編成が先行、キハ1が後を追いかけ、「なかよしの森」到着後牽引していたDC121を切り離し、追ってきたキハ1を連結して復路は前記同様それぞれ戻っていった。
また昼休憩時には、同区間の途中にある見晴らしの良い場所に4輌編成を移動、しばしの間停留させていた。おそらくファンの方に編成写真を撮影しやすいように配慮されたものと思われる。
なお前日の25日(土)には、同じく小松市にある「小松市立ポッポ汽車展示館」でキハ3体験乗車と鉱山電車体験乗車が行なわれている。現地に行けなかったが、地元地方紙の報道によると、当日は北陸鉄道石川線で使用していた古枕木に交換しての初めての運行だったとのことで、他に5号蒸気機関車と綱引きイベントも行なわれたとのことである。