有木裕一(千葉県)
石油列車の牽引で、久々に仙台タ以北にも顔を出すようになった。
‘12.1.8 東北本線 陸前山王
昨年3月の東日本大震災の影響で、運用の大半を占めていた常磐線のコンテナ列車が軒並み運休となり、事実上運用が無くなっている状態だった仙台総合鉄道部のED75だが、最近になって所定のEH500が牽引している貨物列車の代走牽引などをするようになり、活躍の場面が増えるようになった。特筆される運用は、仙台ター盛岡タ間での2078・2079列車と、9075・9074列車の牽引だ。2078・2079列車は元々EH500が牽引していたコンテナ列車で、9075・9074列車は根岸―盛岡タ間で運転されている臨時の石油貨物列車だ。
この運用増には、元々常磐線を走破していたコンテナ列車の迂回運転が開始され、その列車の牽引にEH500が充てられたために、機関車不足が起こったことが原因と思われる。
意外な形で運用が増えたED75だが、風前の灯の状態であることに変わりは無い。運用が完全に消滅してしまう前に記録を残しておきたいところだ。