遠藤真矢(千葉県)
荷2331M。両国発の荷物列車が、総武緩行のE231系とほぼ同時に終着の千葉にまもなく到着。‘10.3.12 総武本線 西千葉―千葉
荷2332M。外房線に向かう前編成を分割後、内房線に向かう後編成はいったん黒砂信号場に向かう。
‘10.3.12 総武本線 千葉―西千葉
荷2333M。これが本当に最後の荷物列車となる黒砂信号場発千葉行。誘導信号の現示により低速で運転され千葉駅に到着。
‘10.3.12 総武本線 西千葉―千葉
JR最後まで残った荷物列車が3月12日に廃止された。房総地区では、新聞夕刊輸送のため荷物車を使用した両国発の荷物列車が長年にわたり運転され、千葉から房総各線へは普通列車併結で運転されていた。
近年ではクモユニ143が使用されていたが、平成8年のダイヤ改正で113系に変更となった。荷物列車としては、津田沼を4+4の8連で回2331Mで出庫、両国から荷2331Mで千葉まで運転し、分割後荷2332Mでいったん黒砂信号場まで戻り、その後荷2333Mで再び千葉まで運転する行程であった。
千葉駅に2回進入するのは、それぞれ外房・内房各線の4連に併結するためであり、千葉―安房鴨川間は旅客列車として運転され1輌のみ新聞輸送用とされていた。
3月12日は、両国駅でさよなら新聞輸送列車セレモニーがあり、百人単位のファンと10社以上の報道各社も集まり盛大に行なわれた。
なお、今回廃止されたのは新聞輸送「専用」の「荷物列車」であり、旅客列車の一部分を使用した新聞輸送は各地で行なわれているようである。