大久保広樹
2024年11月24日に「DL(EL)ぐんま1fin」をもって営業運転を終了したDD51 842が、2025年10月16・17日、EF64 1030により長野へ回送された。

朝の姨捨を善光寺平へ向けて下ってゆくDD51 842。姨捨では、1965~1973年にかけてDD51の活躍が見られ、特に1970~1973年の電化前は同形式の独壇場だった。今も小樽に保存されているDD51 615の新製配置は長野である。
‘25.10.17 篠ノ井線 姨捨~桑ノ原信号場

カシオペアやEF65PFに続き、DD51 842の入換作業もクモヤ143-52が務めた。留置中のEF65には長期に渡り姿を留める車両もあった。
‘25.10.17 長野総合車両センター
旧工場側に入換後、まるで国鉄DLの見本市のように、DD51 842・DD16 11・DE10 1704の3形式が連なるように留置された。DD51 842号機は1997年10月17日、展示のため日本海回りで長野を訪れており、28年後の2025年10月17日に長野を再訪したのは、何か目的があるためだと信じたい。
‘25.10.19 長野総合車両センター
DD51 842号機は1973年、佐倉区で若潮国体お召し列車牽引に抜擢、ステンレス装飾等お召機整備がされた。1986年高崎へ転属後、八高線貨物やイベント列車で活躍。JR化後も1997年大槌町豊かな海づくり大会、2001年みやぎ国体、2002年山形全国植樹祭の各お召列車を牽引、2024年11月24日、「DL(EL)ぐんま1fin」で営業運転を終了。2025年10月16・17日、EF64 1030により長野へ回送。同僚が秋田へ回送される中、この差異に保存の望みを託したいが、原型復元のEF64 1001は長野で解体着手、油断はできない。
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◆DD51 842+895を尾久車両センターでのカシオペア撮影会に向けて送り込み回送

P:藤倉顕治
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