宮島昌之

浅野川線で唯一交換設備のある三ツ屋駅。鉄道用地や施設、車両などは引き続き北陸鉄道が所有し運行や維持管理を担うが、修繕や維持管理にかかる費用は、関連自治体が全額あるいは一定額を上限に負担する。
‘25.4.1 北陸鉄道浅野川線 三ツ屋
北陸鉄道の浅野川線と石川線では、存続に向け石川県や沿線自治体と共に策定し、北陸信越運輸局へ申請した「北陸鉄道線の鉄道事業再構築実施計画」が、昨年2024年12月26日付けで認定され、2025年4月1日より計画がスタートした。
計画期間は2040年3月31日までの15年間で、運行と鉄道用地・施設の保有や維持管理は、引き続き「第一種鉄道事業者」として北陸鉄道が担うが、鉄道施設の整備更新や修繕にかかる費用は石川県や沿線自治体が負担、鉄道施設等の維持管理費用も一定額を上限に沿線自治体が負担する事業構造の変更が行われる(みなし上下分離方式)。
整備更新費用の一部には国の支援「社会資本整備総合交付金」の活用を予定しており、石川線で導入が検討されている新型の鉄道車両の事業費も対象とする。
実施計画ではキャッシュレス決済対応など、利便性向上に繋がる様々な施策も含まれ、これまで以上に「地元密着の公共交通」という位置付けになる形だ。
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