宮島昌之
被災し運休中の「のと鉄道」で、1月29日よりバスによる代行輸送が始まる。ラッピング列車にも描かれた作品からは新たな支援が公表された。
‘23.6.29 のと鉄道七尾線 笠師保～能登中島（当時撮影写真）
「令和6年能登半島地震」で被災した「のと鉄道」の七尾線だが、第三種鉄道事業者のJR西日本や国土交通省と協力し、復旧工事に着手している。現在のところ、七尾～能登中島間で2月中旬の運行再開を目指しているとのこと。
そんな中、1月29日より七尾～穴水間で朝と夕刻にバスによる代行輸送を実施すると発表、のと鉄道の公式Webサイトで時刻や詳細を公開している。
地元の通勤・通学客の足を一刻も早く確保するためと思われ、七尾～穴水間の全線あるいは七尾～和倉温泉・田鶴浜・能登中島での区間別運行を行う。
また北陸鉄道では、金沢駅から奥能登方面を結ぶ臨時の特急バスを、1月25日より運行開始。輪島市・能登町・珠洲市の各便で、共に「のと鉄道」の穴水駅を経由する。被災者や金沢市などへ2次避難している被災者と親族を優先に、約1カ月間は運賃を無料とする。
一方話題は変わるが、既報の「のと鉄道」沿線に聖地が点在する作品「花咲くいろは」による支援に続き、主に七尾市内を舞台にした作品「君は放課後インソムニア」でも、アニメ・映画・漫画の合同で七尾市や能登半島地域の景色をまとめた動画、『「君は放課後インソムニア」特別映像〜ひとりじゃない〜』を製作、被災自治体の義援金窓口の告知を添えYouTubeでチャリティ公開を始めた。
両作品は、「のと鉄道」のラッピング列車にも描かれ人気がある。まだ月日はかかるかもしれないが、双方の車両が元気に走行する姿が見られる日を心待ちにしたい。
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P：宮島昌之
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