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鉄道投稿情報局

「令和6年能登半島地震」で被災、「のと鉄道」と能登地方へ支援の輪広がる

その他私鉄 2024.01.19

宮島昌之

穏やかな七尾湾を跨ぎ、走り抜けるNT200形のNT201。七尾~穴水まで鉄路が復旧すること、必ずや復興への加速に繋がるはずだ。

‘23.7.23 のと鉄道七尾線 西岸~能登鹿島 (沿線に行ける状況でないため過去写真)

 2024年1月1日に発生した「能登半島地震」で被災した「のと鉄道」は、被害が甚大な模様で未だ復旧の見通しが立っていない。

 国土交通省の公式Webサイトに掲載の「災害・防災情報」内で逐次更新されている、「令和6年能登半島地震における被害と対応について」の報告や、「のと鉄道」の公式インスタグラム、地元報道など写真や映像で深刻な被害状況が次々伝わっている。

 発災後SNSを拝見するなかで、「のと鉄道」や能登地方へ向けた支援が広がっていることが分かった。

 「肥薩おれんじ鉄道」、「南阿蘇鉄道」、「くま川鉄道」そして「長良川鉄道」では、一部の駅に「のと鉄道」を応援する募金箱を設置。「水島臨海鉄道」では販売グッズの「2024年カレンダー」と「鉄分飴」の売上の全額を、「のと鉄道」へ寄託。「水間鉄道」では被災者救援のため一部の駅に募金箱を設置したほか、「のと鉄道」のカラーをイメージした応援メッセージを記したポスターや副標を製作、副標は車両に掲出している。

 一方、ビコム株式会社では「のと鉄道 穴水~蛸島間廃止前の全線最後の風景」(和倉温泉~穴水~旧能登線)の映像をYouTubeでチャリティ公開、得られた収益は「のと鉄道」へ寄付。「のと鉄道」沿線に聖地が点在するアニメ作品「花咲くいろは」では、シリーズ(全26話+劇場版)をYouTubeでチャリティ公開、得られた収益は金沢市の湯涌温泉を通じ能登地方の震災復興に充てられる。それぞれ、「見て能登を応援」の企画である。

 最後に、他にも鉄道会社や団体で同様の支援の情報があったら、この「鉄道投稿情報局」へ投稿いただき、皆様と共有できたら幸いである。

※2024年1月19日追記(JR西日本の同日発プレスリリースより)
「のと鉄道」と「JR西日本」が密接に連携し、当面は七尾~能登中島間で2024年2月中旬を目途に復旧作業を進めると発表。

第二種鉄道事業者:のと鉄道株式会社
第三種鉄道事業者:西日本旅客鉄道株式会社

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P:宮島昌之

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