川崎大輔(東京都)
保存会の皆さんを交えての記念写真。
現存する唯一のEF57形である。
‘23.10.22 栃木県宇都宮市 駅東公園(2点共)
2023年10月22日、宇都宮市駅東公園に保存されているEF57 7が一般公開され、多くの市民で賑わった。最近では年に1回の開催で、毎年この時期にEF57-7保存会と宇都宮市教育委員会文化課主催で開催されている。
現存する唯一のEF57であり、運転台や機関室内部の見学のほか、国鉄OBによる当時の話も聞くことができる貴重な機会となった。
フィルター下部に多少の浸食が見られるものの屋根やフェンスが有り保存状態もよく、往年の東北線牽引時代を彷彿とさせる。
詳細・計画はまだ公開されていないが、駅東公園のプール敷地がプロバスケットチーム(宇都宮ブレックス)用の「新アリーナ」の候補地とする意向を宇都宮市議会で佐藤栄一市長が答弁したことから、隣接するEF57 7の保存について今後の動向が懸念される。
EF57 7は、国鉄から宇都宮市への永久譲渡ということであるので、宇都宮市が不要と判断すると最悪の場合は解体となる可能性もある。公開当日には、今後の状況を心配し確認するファンから、宇都宮市教育委員会文化課へ問い合わせる場面も見られた。
詳細については決定まで未公開と予想され、公開後に変更が効かない状況となることも予想されることから、市民からも不安の声が聞かれた。
国鉄OBで80代の会員を中心とするEF57-7保存会は高齢化が進んでおり、「皆さんの声が大きくなることを期待している」とのことだった。
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◆ゴナナの庫(鉄道ホビダス資料館より)
P:吉清 淳
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