北陸鉄道浅野川線の03系第4編成（03-134＋03-834）が試運転

宮島昌之（石川県）

侍ジャパンWBC決勝試合中の裏で地道に試運転中の03系第4編成。営業運転でも帯色は日比谷線当時のグレーのまま残る模様。

‘23.3.22　 北陸鉄道 浅野川線 三ツ屋

内灘検車区構内と本線に03系4本が並んだ光景。報道関係者の取材あるいは宣材撮影のためと思われる。

‘23.3.16　北陸鉄道浅野川線 内灘（公道から撮影）

【参考写真】第2編成は2021年5月の僅か数日間、帯色を日比谷線当時のグレーのままで営業運転を行ったことがある。

‘21.5.15　北陸鉄道浅野川線 大河端～北間

 　北陸鉄道浅野川線で新たに導入した新型03系の第4編成（03-134+03-834）の試運転が、2023年3月22日に内灘～三ツ屋間で行われた。
　車両の帯色は日比谷線当時のグレーのままで走行していた。

　他方2023年3月19日には、内灘検車区構内で事前募集による03系第4編成の先行公開イベントが行われた模様で、この日運転中の車両と合わせ03系4本がズラッと横に並んだそうだ。
　SNS等を拝見するにイベントでは、主役の第4編成が自走する姿を初公開したり、営団地下鉄日比谷線の現役当時を彷彿とさせる姿など、多彩なギミックも施されたようで、参加者も満足された模様だ。
　ちなみに掲載写真の2枚目は、浅野川線の動向調査で2023年3月16日に内灘駅に行った際、同様に内灘検車区構内と本線を使って03系4本を並べ新たな日常の光景を再現していて、報道関係者の取材あるいは宣材の撮影なのか不明だが、カメラマンによる撮影が行われていたので、私も公道からちゃっかり撮影したもの。

　先行公開イベントのＰＲチラシによると、第4編成の営業運転は東京メトロおよびメトロ車両の協力を得て、帯色を日比谷線当時のグレーのまま残す形で行う旨告知されている。
　実は第2編成（03-129+03-829）も過去、僅か数日間だったが今回の第4編成同様に帯色が日比谷線当時の姿で営業運転を行ったことがある。
　理由は明かにされていないが、2021年5月8日に実施予定だった第2編成のお披露目と引退が発表されたモハ8901+モハ8911編成の公開イベントが、新型コロナ感染症拡大による石川県独自の「石川非常事態宣言」が発出されたことにより急遽中止となったため、代替の企画として特別に実施したものと考えている。

　03系第4編成の先行公開イベントのPRチラシと共に出されたニュースリリースによると、第4編成の営業運転は3月末の予定とのことだが、第2編成の状況とは異なり東京メトロおよびメトロ車両の協力お墨付きもあるそうなので、日比谷線の面影を残す編成の乗車や撮影を希望するレイル・ファンの皆様は、慌てることなく個々のペースで計画を練って実現していただきたい。

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P：宮島昌之