北海道の「100円ライナー」こと「ホームライナー」、ダイヤ改正により38年目にして事実上値上げ

原澤昭浩（北海道）

手稲駅に入線するホームライナー。

261系1000番代4両編成（札幌から「とかち」として使用）は乗車率も高い。グリーン車目当てで30分前から並ぶ乗客も少なくない。

‘23.2.3　函館本線 手稲（2点共）

手稲駅改札内にある乗車整理券販売機。えきねっと購入の告知が表示されている。

えきねっと購入の告知。料金は従来比で普通車が2倍、グリーン車で3倍となる。

‘23.2.1　函館本線 手稲（2点共）

現在のホームライナー整理券販売機。朝の運行別にボタンがある。

‘22.12.18　函館本線 手稲

　手稲～札幌間の「ホームライナー」は、札幌運転所の最寄りである手稲駅からの特急回送列車を活用し、1985年8月12日から38年間にわたり運行されているが、走行距離が10.6kmと短いため、乗車整理券は運行開始以来100円。これでグリーン車にも乗れるとあって30分前から行列ができる。

　2023年3月18日のダイヤ改正で、乗車整理券が廃止され、全車指定席となり、普通車210円・グリーン車310円（チケットレス）が別途加算され、運行開始以来初めての料金改定となる。朝のラッシュ時にワンコインで着席でき、さらにグリーン車にも乗れたので、今後の利用率減少、そして、廃止の布石になるのかが気になるところである。

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P：石原幸司