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鉄道投稿情報局

大阪梅田の「紀州鉄道ビル」が姿を消す…?

その他私鉄 2022.11.12

石田圭一(大阪府)

工事足場で完全に覆われた紀州鉄道ビル。

このビルはJR西日本大阪駅の北側約500mに位置する。

‘22.11.6 大阪府大阪市北区芝田2丁目(2点共)

2022年10月頃は、まだ社章を見ることができた。

‘22.10.19 大阪府大阪市北区芝田2丁目

7月頃にフェンスや足場が組まれ始めていた。

‘22.7.29 大阪府大阪市北区芝田2丁目

閉館後も庇にはホテルの名前が残っていた。

‘22.5.19 大阪府大阪市北区芝田2丁目

 大阪の梅田エリア北側(大阪市北区芝田2丁目)にあった「紀州鉄道ビル」が、2022年11月になって、足場で完全に覆われた。

 紀州鉄道は、和歌山県御坊市内にある2.7kmの鉄道路線で、2002年10月に千葉県の芝山鉄道が開業するまでは日本一短い第一種鉄道事業者の普通(粘着式)鉄道だった。御坊市のホームページでも「市民に愛される、御坊自慢のミニ鉄道」と紹介されている。

 このビルは紀州鉄道グループが経営する「ホテルナチュレ大阪梅田(旧 紀州鉄道 大阪梅田ホテル)」として利用されていたが、2020年11月15日に閉館した。1階にテナントとして出店していた調剤薬局も移転が完了したため、2022年7月末頃からフェンスで覆われ足場が組まれ始めていた。10月半ばまででは社章を避けるように組まれていた足場も、11月になると完全に覆い隠された。

 1階のフェンスにも工事内容や工期が示されていないので詳細は不明だが、おそらく解体されてしまうのではないだろうか。

編集部追記】紀州鉄道は御坊~西御坊間のミニローカル私鉄だが、その経営母体は不動産・リゾート経営であり、鉄道会社としての信用性の感じられる「社名」を手にするためにある不動産会社が旧・御坊臨港鉄道を買収したと言われている。とはいえ、赤字と言われている鉄道を、熱意を持って維持している姿勢には頭が下がる。

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P:西浦康則

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