185系

鉄道投稿情報局

阪神8000系の特異な8502編成が、1日1本のみの珍しい運用に入る

大手私鉄 2022.09.06

小原正裕(兵庫県)

珍しく普通列車の運用に入ったジャイアンツカラーの8502編成。

‘22.9.4 山陽電気鉄道本線 西代

  阪神8000系の第1編成は、第2編成以降とまったく異なる車体外観を持って誕生(むしろそれ以前までの赤胴車に極めて近い外観だった)し、さらに阪神・淡路大震災で6両編成中3両が廃車となって後年のスタイルの3両と新たに編成を組み直している。よって、姫路方先頭車8502号(旧8201号を方転)と大阪方先頭車8523号とでは前面のスタイルなどが全く異なる。

 この8000系8502編成6連が2022年9月4日、東須磨22:35発の阪神神戸三宮行き普通の運用についに入った。本数の少ない阪神の急行系車両を使用する普通列車の中でも、東須磨発阪神神戸三宮行き普通列車は土休日、平日とも夜間の1本のみ。従ってこの特異な8502編成が運用に就くことは極めて稀である。

 同編成のうち、8502、8002、8102号が1984年製の8000系の第1編成の生き残りである。2007年のリニューアルの際、中間車の8102号は一部転換式のセミクロスシート車となった。二段サッシ窓かつセミクロスシートという仕様はこの車両が唯一の存在である。また、直通特急の運用で山陽姫路にも顔を出すことがある。

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