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鉄道投稿情報局

無人化された北陸本線大聖寺駅、にぎわい創出の拠点に再整備

JR西日本 2022.06.16

宮島昌之(石川県)

無人化された大聖寺駅舎を、加賀市がJR西日本から取得して再整備した。

駅改札右隣のフロアには大阪に本店や店舗があるベーカリーショップが出店。

リニューアルした駅待合室。扉の奥にあるのはコワーキングスペース(使用は有料)。

‘22.6.15 北陸本線 大聖寺(3点共)

 昨年秋に無人化された北陸本線の大聖寺(だいしょうじ)駅舎を再整備した複合施設(愛称「大聖寺ゲートウェイ」)が完成し、2022年6月13日に開業した。

 JR西日本では、2030年度までに石川県内の12駅を新たに無人化する計画を順次進めているが、福井県との県境に位置する石川県加賀市の玄関口である大聖寺駅も、2021年9月末で切符販売窓口の業務を終了し、翌10月を最後に完全無人化となっていた。

 そこで加賀市では、無人化される大聖寺駅の駅舎を「にぎわい創出の拠点」にしようという目論見で駅舎の譲渡をJR西日本へ申し入れて取得、再整備を進めていた。再整備された駅舎には、大阪に本店や店舗がありイート・インも可能なベーカリー&カフェショップ「デ トゥット パンデュース」が開店、合わせてテレワークや学生の自習などを目的とする有料のコワーキングスペースと会議室を設けた。また、電車利用客の待合室も刷新したほか、駅舎の隣に多目的トイレを新たに整備した。

 地元メディアの報道によると、無人化した駅を自治体が取得し再整備したのは石川県内では初めて、また施設の維持管理費用は、整備主体の加賀市でなく商業施設を運営する事業者(指定管理者)の収益で賄うという、全国的に珍しい試みでもある。

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