藤原匡秀(東京都)
EF65 2066〔新〕に牽引されるEF65 2061〔新〕とEH500-73〔仙貨〕。注目は、真ん中のEF65 2061。
‘20.2.14 東北本線 大宮駅貨物13番線(11番ホームにて)
専用入換動車(OM-2)が、H級機関車と国鉄型電気機関車2機の3重連を牽引。
‘20.2.14 東北本線 大宮車両所(東北本線 大宮駅9番ホームにて)
スペーシアと「国鉄特急色」に復刻されたEF65 2086と同じ塗色の牽引機EF65 2066。
‘20.2.14 東北本線 大宮駅貨物5番線(6番ホームにて)
2019年2月14日に、大宮車両所で機関車3機の同時入出場があった。入場機は新鶴見機関区所属のEF65 2061及び仙台総合鉄道部所属EH500-73で、新鶴見(信)~府中本町~西浦和~大宮の経路で入場。出場機は新鶴見機関区所属EF65 2086で、全般検査を終了して出場し、大宮~東大宮(操)~大宮(操)~西浦和~府中本町~新鶴見(信)の経路で所属区所の新鶴見機関区まで無動力で輸送された。
入出場機の牽引機は、新鶴見機関区所属EF65 2066。なお、同車両所における機関車3機の同時入出場は、2019年10月24日の入場機EF65 2086〔新〕、出場機はHD300-2〔新〕とEH500-19〔仙貨〕以来である。
出場機のEF65 2086は、塗装が「国鉄特急色」に復刻され出場、同機で新鶴見機関区所属EF65 2000番代「国鉄特急色」機は16機目となる。なお、出場機の輸送時牽引機が「国鉄特急色」のため、同色による重連での輸送となった。これは、2019(平成31)3月1日に出場した2081号機(牽引機は2067号機)以来となる。
一方入場機のEH500-73は、新製後最初の全般検査(第一全検)となるため、第二全検時に施工される全塗装に該当しないので、車体側面の「JRF」ロゴマークは残される模様。
一番の注目はEF65 2061で、ナンバープレートが常用減圧促進改造未施工機である青色(他に2093・2095・2127号機)であり、前回の全般検査が2005年6月29日で、2012年1月17日に台車検査(A2)施工後、2013年度から全検抑制による休車となり、JR貨物東海支社静岡総合鉄道部にて訓練機として使用されていた。その後2017年8月29日に静岡貨物~稲沢経由新鶴見(信)の経路で無動力回送され、新鶴見機関区へ返却され、これ以降は同機関区で留置されていた。また、同機は車軸装架部分を平軸受方式からコロ軸受方式に変更したMT52C形主電動機への換装が施工されていなため、このままでは本線復帰は難しいと思わる。今回同車両所に入場したことにより、長期休車後全般検査施工した2096号機(2018年8月30日入場→同年10月29日出場)と同様に、全般検査(同時に主電動機の換装も)が施工される(一部では部品供出された後に廃車されるとの情報も)のか、今後の動向が注目される。