藤原匡秀(東京都)
専用入換動車(OM-2)に牽引されて入場するケヨM20編成。最終入場の模様。
‘19.2.13 大宮総合車両センター
JR東日本では、京葉車両センター所属の武蔵野線用205系5000番代ケヨM20編成が、新習志野~西船橋~武蔵浦和~大宮間の経路を自力回送して大宮総合車両センターへ入場した。武蔵野線用205系は、2020年までにインドネシア共和国のインドネシア通勤鉄道会社(PT Kereta Commuter Indonesia)に全車輌(336輌)が譲渡されることになっているが、同編成の入場は譲渡前に検査期限切れを迎えるための検査入場であると思われる。よって、同編成が武蔵野線用205系の最後の検査入場および最後の譲渡編成となる模様である。
なお、同編成の両先頭車クハ205・204-5は、元山手電車区所属ヤテ5編成で、205系2次型と呼ばれる側扉の窓が小形タイプの最若番車輌であり、現存する205系電車(改造車を含む)のなかでは、仙台車両センター宮城野派出所所属の仙石線用M-18編成のモハ205・204-3118(種車はモハ205・204-14で、元ヤテ5編成の5・6号車)とともに最も製造年月日が古い車輌(クハ205・204-5は未改造)である。ちなみに、他の中間車は全車が改造され、同車以外はすべて廃車されている。