宮島昌之(石川県)
地元で長らく愛された”アニマル電車”の外装が変更された。一時的な扱いなのか注目される。
‘16.8.6 万葉線高岡軌道線 新吉久
”アニマル電車”(”ネコ電車”)として地元利用者に親しまれてきた万葉線のデ7073が、同路線の以前の事業者である加越能鉄道当時に見られた車体色に変更され、運用を始めた。8月6日と7日に開催された「高岡七夕まつり」歩行者天国に訪れる多くの利用客の輸送を担い、事実上のお披露目の機会となった模様である。外装は塗り替えられて間もないとみられるが、全体的に黒ずみや錆などの汚れが目立っていて、加越能鉄道当時の雰囲気や懐かしい姿を彷彿させる仕上がりになっている。また、加越能鉄道色でありながら万葉線の企業ロゴマークがあしらわれ、さらに冷房車というミスマッチも印象的である。
なお、”アニマル電車”はデ7072、デ7073と2代20数年にわたり活躍、地元利用客、特に子供達に人気があった電車であるが、8月6日時点で、万葉線のウェブサイトに「”アニマル電車”運行終了」の旨を記した告知は無く、一時的な扱いなのか注目される。