宮島昌之(石川県)
福井地震により甚大な被害を受けた。‘15.6.27 福井市下馬中央公園
車内の様子。被災時の様子や保存に至る経緯など貴重な資料も展示。‘15.6.27 福井市下馬中央公園(係員に許可を得て撮影)
運転台付近。引退当時の運賃表が残っている。‘15.6.27 福井市下馬中央公園(係員に許可を得て撮影)
1948年の福井地震で被災しながらも復活を遂げ、1997年9月の引退まで市民の足として活躍した福井鉄道160形モハ161-2が、福井市により同市の下馬中央公園で静態保存されている。
この車内公開イベントが6月28日の震災記念日に合わせ、6月27日(土)に行われた。これは、有志団体「福井鉄道模型愛好会」が主催し、福井市と「鉄道友の会福井支部」の協力によって実現したものである。
近年車体の傷みが目立つことから、福井市が昨年より補修工事を行ったほか、解説看板も作り直しており、リニューアル後のお披露目も兼ねたイベントとなった。
同車は2車体連接車である160形の片側1輌で、改造を受ける前の60形モハ61当時、福井地震(M7.1、福井市で震度6)に遭遇。火災で車体の殆どが焼け落ちたものの、かろうじて残った台車やモーターに新製した車体などを組み合わせたことで廃車を免れ、奇跡的に復活した経歴を持っている。歴史的にも資料価値が高く、市民から”震災電車”と呼ばれ震災復興の象徴とされている。
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