原 将人(北海道)
苗穂運転所を力強く出区する〈SLクラブツーリズム号〉回送。
‘14.11.9 苗穂運転所(跨線橋より撮影)
海岸線を駆ける〈SLクラブツーリズム号〉。
‘14.11.9 函館本線 朝里―小樽築港
11月8・9日の2日間、団体臨時列車〈SLクラブツーリズム号〉が函館本線札幌~小樽間の往復で運転された。牽引機のC11 207号機は、新型ATSの装備が難しい点、北海道新幹線開業準備が重なることなどからSL列車運転の縮小が決定したことを受け、全般検査が見送られたため、今回が最後の運用と思われる。蒸気機関車現役時代、日高本線で活躍した207号機は、胆振線、岩内線用の9600型と同様、2灯の前照灯を特徴とする独特のスタイルを持ち、ファンに根強い人気を誇っていた。〈SLクラブツーリズム号〉は、全区間架線の下、復路はDL牽引の最後部ぶら下がりという運行形態だったが、各地で別れを惜しむファンがその姿をカメラに収めていた。