宮島昌之(石川県)
予想外の単色化となった413系B03編成。
‘13.3.15 北陸本線 津幡―森本
検査のため金沢総合車両所松任本所に入場していた413系B03編成が「青色」に塗り替えられ、2013年3月15日(金)に出場、試運転を行なった。同車体の以前の検査標記から、今回は重要部検査(全検サイクル約7年と想定して今回が2回目)を受けたものとみられ、北陸色を保っての出場がと思われたが、何故か単色化されての出場となった。
同編成は、先月2月上旬の時点で本線や金沢総合車両所運用検修センター構内で姿が見えなくなっていたことから、検査であれば3月の頭頃までには出場し、本線に姿を見せると思われたが、その後も日々姿を見せておらず動向が注目されていた。
出場がここまで伸びた理由についてだが、おそらく『Rail Magazine』2013年4月号(通巻355号)の「NEWS PACK 2013年1月」に掲載の記事にもあるとおり、2013年1月27日(日)に発生した北陸本線での下り最終の普通列車と軽トラックによる事故で、該当する仕業の受け持ちが413系だったことから、おそらくこのB03編成が当該車輌であると考えられ、また丁度重要部検査の検査期日が近かったことから、修理と検査を同時に行なったものと考えられる。
一方、塗装はこれまで475系(457系)や413系の検査では、1輌でも全般検査対象が含まれる場合を除いて、重要部検査の時点では「北陸色」を保っていたものだけに今回予想外の出来事となった。
過去の動向や、最近では既報の通り、今年1月に重要部検査にて出場した同B02編成は「北陸色」を保ったまま出場しただけに、今回の単色化は事故により車体外装の損傷が激しかったことから塗り替えられたとも考えられる。また、今後半年の間にB11編成、B05編成が同じく重要部検査で入場する予定であることから、双方の塗装の結果次第では、今回は単なる事故の影響なのか、それともJR七尾線の415系800番代同様に急ピッチで単色化が進むのかが注目される。
今回の出来事は、北陸新幹線金沢開業後の第3セクターへの譲渡やJR七尾線の代走編成に引き続き413系が使用されるのか、それぞれ占う上で重要なヒントになるかもしれない。