宮島昌之(石川県)
好評の”花咲くいろは”ラッピングに、新たに劇場版公開記念の車輌が登場(NT202、写真は七尾方より山側)。ヘッドマークはNT201から引き継いだ模様だ。
‘13.3.9 のと鉄道 七尾線 能登中島
反対側(写真は穴水方より海側)のデザインは、同作品のイラストレーター氏作による原画とみられる。
‘13.3.9 のと鉄道 七尾線 能登中島
NT201はヘッドマークを外しての運転に変更されている。これまでヘッドマーク付きが当たり前だっただけに逆に新鮮な光景だ。
‘13.3.9 のと鉄道 七尾線 能登中島
のと鉄道七尾線ではNT202に、アニメ映画”劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME”の公開を記念したラッピングを施し、石川県内先行上映にあわせて3月9日(土)より先行して営業運転を始めた。同アニメのラッピング車輌は、昨年より好評運転中のNT201(”花咲くいろは”ラッピング)に続くもので、オリジナルヘッドマークを掲出して声優陣によるキャラクターの車内アナウンス(一部の時間帯)も行なわれている。
今回のラッピングでは、様々な表情のキャラクターや映画のタイトルロゴが描かれているだけでなく、特に基色が前記のNT201とは各エンド正反対(七尾方が満開の桜、穴水方が青空)となっている。
先行運転初日の9日(土)や翌10日(日)には、一足早く県内各上映館での映画鑑賞や声優陣登壇による舞台挨拶を楽しもうと、県外から多くのファンが石川県入りしており、あわせて同アニメの舞台となったのと鉄道沿線にも多くのファンが訪れ、一足早く新デザインのラッピング車輌登場を祝った。
今後NT202(”花咲くいろは HOME SWEET HOME”ラッピング)は、NT201同様に普通列車の運用に逐次投入され、詳細な運行予定時刻は同社の公式サイトに掲載されているが、冒頭の通り3月9日(土)~3月29日(金)までは、先行上映に合わせた「先行運転」の位置付けとして車内アナウンスは以前のものが使用されているが、後日車内装飾を施し、車内アナウンスも新しく収録したものを使用して映画全国公開となる3月30日(土)に改めて正式デビューする予定となっている。
また、動向が注目されていたNT201(”花咲くいろは”ラッピング)は引き続き運転される模様で、見た目外装の大きな傷みは無く、駅構内でNT201とNT202の交換光景が見られるほか、双方連結しての運転の場合、横方向から見たときには連結順により「青~桜~青」あるいは「桜~青~桜」の2パターンの配色が楽しめるなど、能登の原風景の中で更に鮮やかに走る光景も楽しめそうである。
ちなみに、この時点でラッピングを施したNT200形は合計4輌となり、ふたたび同社所有の過半数を占めるまでになっている。
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