宮島昌之(石川県)
特産”能登かき”が旬を迎える冬にあわせて運転。今年は新たに第2便の復路も設定された。
‘13.1.13 のと鉄道七尾線 西岸
使用車輌の返却を兼ねていた137D。
‘13.1.13 のと鉄道七尾線 能登中島―西岸
のと鉄道七尾線では1月12日(土)より、臨時列車”牡蠣グルメ&語り手列車”の運転を開始した。1月13日(日)はNT212が使用され、穴水方(往路向き)にオリジナルヘッドマークが掲出された。これは「能登ふるさと博(冬シーズン)」開催にあわせ、和倉温泉観光協会及び和倉温泉旅館協同組合と、のと鉄道が協力して昨年に続き実施しているもので、同列車には”山ちゃん”こと、のと鉄道の名物ガイドが乗務し、沿線の魅力や見所を軽妙な語りで紹介する。また乗車後は沿線の駅周辺に点在する、今が旬の特産”能登かき”料理でもてなす食事処(事前に予約)を利用することで絶品牡蠣料理が堪能できるというもの。
期間は1月12日(土)~3月24日(日)の土曜・日曜及び祝日限定で、運行区間は第1便が七尾・和倉温泉―穴水(折り返し)―和倉温泉間、第2便が和倉温泉―穴水(折り返し)―七尾間と、昨年に比べ第2便の復路が新たに設定されたほか、期間が大幅に延長され、運賃兼参加費は往復で500円(各便の往路乗車の際に車内精算、食事処での代金は別)と、利用しやすい内容となっている。
さらに、のと鉄道では今季も穴水駅の一部を特別に改装した食事処”穴水駅ホームあつあつ亭”を開設、”牡蠣グルメ&語り手列車”の運行日にあわせて営業している。
のと鉄道本社の一部と駅ホーム跨線橋の通路に炭火コンロが並べられ、生牡蠣や魚介の干物を焼いて食することができるほか、牡蠣御飯などをあわせたセットメニューもある。このため駅構内のみならず周囲まで炭火焼独特の美味しそうな匂いや磯の香りで溢れていた。
これらの詳細は、公式ホームページや、昨年10月末より新たに設けられたFacebookのページに掲載されているので、沿線を訪れる際はぜひ参考にしてみてはいかがだろうか?
なお、同臨時列車運転に伴い車輌運用の一部が変更されている模様で、13日(日)に確認したところでは所定136D~137Dの流れのところ、136D(花いろラッピング:NT201)が七尾駅到着後臨時ダイヤにて穴水駅へ返却回送され、一方で同臨時列車の第2便復路が七尾駅到着後、そのまま137Dに充てられた。
同臨時列車がJR七尾駅の”のとホーム”に入線できるよう、線路を空けるためと考えられる。