宮島昌之(石川県)
検査のため415系800番代C04編成が松任本所へ向け回送。事実上「七尾線原色」が消滅した。
‘12.10.2 北陸本線 金沢―西金沢
七尾線では早朝から413系B02編成による代走も始まった。
‘12.10.2 北陸本線 東金沢
金沢総合車両所所属で唯一、「七尾線原色」を纏う415系800番代C04編成が、10月2日(火)に検査のため金沢総合車両所松任本所に入場した。同編成は10月1日(月)午後の時点で金沢総合車両所運用検修センター山側奥に停留していおり、翌朝まで動きが見受けられなかった点や、翌2日(火)の早朝825Mに413系B02編成が代走として使用されたことから、C04編成の動向が注目されていた。
C04編成の検査標記から今回は「全般検査」による入場であり、またこれまでの他の編成の動向からみても「茜色」による塗装変更は確実とみられ、同線の電化開業(1991年)当時から纏っていた水色とピンクの原色編成は、電化から約21年、JR西日本より「単色化」の公式発表があってから僅か約3年の本日をもって、事実上本線から全て姿を消したことになる。
「茜色」は能登地方の伝統工芸「輪島塗」の漆をイメージした地域色として、既に地元で認知され好感を得ているほか、また結果的に4本の「ラッピング電車」誕生という新たな動きにもつながった事から、既に「茜色=七尾線色」として確立したとみてもよさそうだ。