宮島昌之(石川県)
有志の手で遠鉄在籍当時の姿に。キハ1803として再びよみがえった。
‘12.9.30 小松市立ポッポ汽車展示館
外装だけでなく、床下や天井も綺麗に塗り替えられている。
‘12.9.30 小松市立ポッポ汽車展示館
キハ1803になって初の体験乗車の様子。
‘12.9.30 小松市立ポッポ汽車展示館
車内の座席カバーの一部が外されている。見えているのは奥山線当時のモケットと思われる。
‘12.9.30 小松市立ポッポ汽車展示館
石川県小松市の「小松市立ポッポ汽車展示館」で動態保存されている、旧尾小屋鉄道の気動車キハ3がマルーン系の色で塗り直され、2012年9月30日(日)に一般にお披露目された。これは、同車輌がかつて静岡県浜松市を走っていた遠州鉄道旧奥山線〔1964(昭和39)年に廃線〕に在籍していた当時(車輌番号はキハ1803)に纏っていた塗装を再現したもので、同日近隣の大倉岳高原スキー場で開催された「第26回大倉岳高原コスモスまつり」開催にあわせ、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の有志が塗装作業を進めていたもの。
当日は、台風17号本州接近に伴い雨が降るあいにくの天候だったが、多くの家族連れやレイル・ファンが訪れ、塗り替え後キハ1803になって最初の「キハ1803体験乗車」や「尾小屋鉱山電車体験乗車」を楽しんでいた。この遠鉄塗装は今後2年間の期間限定で公開予定とのことである。
なお現地を訪れた際、同会の係の方に声を掛けていただき、キハ3塗り替えの経緯について解説を頂いた。改めてこの場を借りてお礼を申し上げる。