宮島昌之(石川県)
出発を待つ妖怪電車。窓は内側から暗幕で覆い、恐怖感を演出している。‘12.7.29 北陸鉄道石川線 野町(構内隣接の踏切より安全を確認して撮影)
ヘッドマークをよく見ると、妖怪たちに紛れて企画した有志の方とみられる顔も。‘12.7.29 北陸鉄道石川線 野町(構内隣接の踏切より安全を確認して撮影)
2012年7月29日(日)の夕刻、北陸鉄道石川線で臨時”妖怪電車”(親子妖怪きもだめし電車)が野町―鶴来間(片道)で運転された。
使用された車輌は、旧京王電鉄3000系の7700系電車(モハ7701-クハ7711)で、オリジナルヘッドマークも掲出された。列車は事前に鶴来から臨時ダイヤでの送り込み回送により野町へ入線、参加者を乗せ出発している。
ヘッドマークには”妖怪電車”の文字とともに様々な妖怪などが描かれていて、掲出場所も同系でよく見かける端寄りではなく、行先表示器を隠すかたちで中央に堂々と取り付けられた珍しい光景となった。
車内には同イベントを企画した地元白山市の有志が様々な仕掛けをし、自ら妖怪に変装して乗り込んでおり、年々恐怖度もアップしているとのこと。また夕方近く、野町駅(集合場所)に向かう上り普通電車の車内では、妖怪に仮装した人や、自らお化けの仮装マスクを持参して電車に乗りこむ子供達の姿が見られた。
今年は昨年より多い2本運転され、駅掲示の案内によると安全運行に配慮するため参加方法が見直されている。乗車駅は野町駅のみとし途中駅での乗り降りは出来なくなったが、「1日フリーエコきっぷ」と乗車整理券のセットを事前発売することで、途中駅からの参加者にも配慮されていた。
なお、終着の鶴来駅では夕方から夜にかけて屋外イベント「駅前縁日」が開催されており、 “妖怪電車”の参加者も含め楽しい夏休みの1日が過ごせたようだ。
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