宮島昌之(石川県)
雨の能登中島駅。久しぶりに能登半島に国鉄型気動車が姿を見せた。
‘11.9.17 のと鉄道七尾線 能登中島
田鶴浜駅で交換を行うNT212(のとドン号)とキハ47形(高岡色)。
‘11.9.17 のと鉄道七尾線 田鶴浜
2011年9月17日(土)、富山地域鉄道部高岡運転派出所属のキハ47形(高岡色)2輌編成が、のと鉄道七尾線を走行した。入線したのは穴水方よりキハ47 140+キハ47 1029で、これは9月24日(土)、25日(日)両日に、金沢―穴水間(のと鉄道七尾線へ乗り入れ)で予定されている直通列車に備えての試運転とみられる。
2008年に同様に直通運転を行なった臨時〈能登ふるさと博号〉(キハ58系国鉄急行色)でも、本運転の前に実車を使った事前運転(試運転とみられる)が行なわれていることから、今回はいつ実施されるのかがレイル・ファンの間で話題になっていた。
電化前の国鉄七尾線ではキハ58系やキハ20系等が主役であったことから、送り込みで通ったJR七尾線を含め両線でのキハ40系(47形)の入線は特に珍しい光景となった。
同編成は翌18日(日)午後に、北陸本線を富山方に走行しているのを確認しており、一旦所属先の高岡に返却されたものとみられる。そのため、実際の本運転ではどの編成が使用されるのかが楽しみのひとつとなりそうだ。
なお直通列車本運転の日には、のと鉄道穴水駅及び構内周辺で「のと鉄道フェスティバル2011」が開催されるが、あわせて直通列車到着の際に「歓迎セレモニー」も執り行なわれる予定である。また能登中島駅では25日(日)に、恒例となった「ふるさと鉄道保存協会北陸事務局・鉄道郵便ワーキンググループ」主催の鉄道郵便車一般公開「鉄道郵便車フェスティバル2011・オータム」も開催される予定とのことで、レイル・ファンには注目の2日間となりそうだ。